こんにちは、Takeruです。
私は世界最北の大学、スバールバル大学へ留学(2022年8月〜2023年6月)しています。
今回は、スバールバルで見ることのできるオーロラについて写真を載せていきたいと思います!
オーロラとは??
聞いたことがあるかもしれませんが、簡単に説明すると、太陽から降り注ぐプラズマという粒が地球の大気中の分子とぶつかり、発光する現象をオーロラと言います。
(厳密にいうと、プラズマと衝突した分子はエネルギーを持ちます。分子は安定になりたいので、そのエネルギーを手放します。その手放す際のエネルギーが光として見えています。)
ではなぜ極地の現象なのか、それは地球が磁場を持っていることと関係します。プラズマという粒子は地球に降り注ぎますが、均等に降り注ぐわけではありません。プラズマは磁場に捉えられてしまいます。磁場というのは南極から北極に向かって存在していますが、極地付近は磁場の密度が高いため、プラズマが捕われやすくなっているということです。
捕われたプラズマは大気中の分子とぶつかり、オーロラとなり夜空に現れます。
磁石に砂鉄をふりかけた時、S極とN極付近にたくさん線が現れるのを想像してみてください。
S極とN極に同じように磁力線が現れるということは、北極でオーロラが出ている時は、同じ形のオーロラが南極でも出ているということです。
しかしながら、北極が暗い時は、南極は明るいため、同時に観察するのはかなり難しいですが。
オーロラの授業をとっていることもあり、まだまだ話したい情報はありますが、とりあえずオーロラの写真をたくさん載せようと思います!
部屋の窓からも見えます。
磁場の関係でオーロラがよく見えるのは北緯66度付近なので、スバールバル諸島は78度と少し高緯度です。なので、南の空に見えることが多いですが、太陽の活動が活発だと、真上に見ることもできます。
出ている時間は5分〜10分と短い時もあったり、長ければ1時間ぐらい出ている時もあります。
体感的に週に1回くらい見ることができました。
2023年末は太陽活動が大きいと予想されているため、もっと高頻度で見ることができるかもしれません!
観測所
オーロラが見えるような街には大学が設置している全天カメラがあるので、All sky cameraと検索するとリアルタイムで今空がどうなっているかを見ることができます。
スバールバルにはKHOという観測所があり、そこには、ヨーロッパの各地の大学がカメラや観測機器を設置しています。
オーロラを見るなら、トロムソやカナダが良い場所として挙げられますが、スバールバルは10月から極夜が4ヶ月はじまるので、お昼の12時でもオーロラを見ることができます。Dayside Auroraと呼ばれます。
オーロラはほんとに緑に見えるのか?
肉眼で最初にオーロラを見ると、人によっては白っぽく見えるので、本当にオーロラなのかとガッカリしてしまうかもしれませんが、カメラを通して見るとたくさんの光が見えることに感動すると思います。
ちなみにグレーっぽく見えてしまう理由は、
暗い中で例えば赤のものを見たときに、赤に見えるのではなく若干グレーっぽく見えるように、肉眼は暗い中で色を認識するのが難しいですが、カメラだと肉眼で捉えられない光を捉えられるというのが原因です。
動いている姿は目を離すことができません。外は寒いですが時間を忘れて空を見てしまいます。
またオーロラの写真はたくさん載せようと思います!
引き続き、スバールバル諸島の暮らしや大学生活について更新していきたいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございます。
Takeru